その他 Q−02:
   合成スラブを使用する場合の結露防止について教えて下さい。
A: 空気が、表面温度の低いデッキプレート等の表面に接触して露点温度以下に冷され、凝縮し、 露を結ぶ現象を表面結露と言います。従って、表面結露は一般にスラブを挟んで空気温度が高い側、例えば、冬期に屋上階のスラブの室内側で発生します。(図−1参照)

表面結露は、同じ温湿度条件であれば、合成スラブのデッキプレート表面だけでなく、RCスラ ブのコンクリート表面でも同様に発生しますが、RCスラブの場合は少量の結露水であればコン クリート内部へ吸水されてしまい、表面には水滴が発生しません。

表面結露を防止するためには、一般的に、断熱材を吹き付けたり、張り付けたりします。 使用する断熱材は、結露が予想される時間がl日の内、外気温が下がる夜間の数時間程度の場合は、吹付けロックウールやロール状のグラスウールなどを用います。これらの材料は断熱性能はありますが、湿気を通しやすいため、断熱材内部で結露が発生し蓄積されることがあります。結露が予想される時間が短い場合、結露が発生しない時間に断熱材内部の結露水が空気中へ再放出されるため使用上の問題は発生しません。また、これらの断熱材は、不燃材料であるため内装制限等の防火上の問題もありません。(図−2参照)

室内が長時間、温湿度が高い状態で使用される場合(例えば、織物工場や半導体工場)は、現場吹付けのウレタンフォームや、室内側面にアルミ箔ラミネートフィルムなどの透湿抵抗の大きな材料を張り付けたロール状や板状のグラスウール等が用いられます。これらの材料は断熱性能が高いだけでなく、湿気もほとんど通しませんので表面結露を防止するには最適の材料です。
ただし、ロール状や板状の断熱材は、必ず目地が出来ますので、目地部分での透湿を防ぐための対策を十分に取る必要があります。これは、湿気が非常に狭い隙間でも容易に通る性質があるためです。
さらに、これらの断熱材は、比較的燃えやすい材料で構成されているため、内装制限等の防火上の問題がある場合は使用できないことがあります。
図−1 図−2


▲ページ先頭へ戻る
ページを閉じる