構造 Q−17:
    剛接合(スプライス)廻りのデッキ受け部材の溶接方法及び溶接サイズについて詳しく解説して
    下さい。
A: 合成スラブ耐火認定での標準施工図では下図のように、デッキプレート長手方向のデッキプレート受け材の溶接は、基本的に突き合わせ溶接とし、受け材の最小板厚を6mmとしています。



受け材の溶接仕様としては、当然デッキプレートの荷重、積載荷重、デッキプレート支持スパンにより
必要な溶接長さが決められますが、下記に例題による溶接の検討を例示します。

デッキプレート75mm、普通コンクリート@90 WDL = 3200 N/m2
積載荷重WLL = 5470N/m2、デッキプレート支持スパン 3.00 m
とし、固定荷重、積載荷重とも受け材で支持し、受け材には受け材幅の中心(溶接点位置)に
スラブからの反力が作用する。デッキプレート1m幅当たりで算定。
M = 13,000×25 = 315,000 N・mm/m
Q = 13,000 N/m



  突合わせ溶接とする場合
  溶接部Z = 1000×62/6 =6,000 mm3/m
  σ = 315,000/6,000 = 52.5 N/mm2
  τ = 13,000 / (6×1,000) = 2.2 N/mm2
  √(σ2 + 3τ2) = 52.7 < 235 / 1.5 = 156 N/mm2
  52.6 / 156 = 0.34
      溶接長は受け材長さの34%以上


  部分溶込み溶接とする場合
  受け材下端でメタルタッチとする。
  中立軸は溶接部内にあるので
  溶接部Z = 1000×62/6 =6,000 mm3/m
  σ = 315,000/6,000 = 52.5 N/mm2
  τ = 13,000 / (4×1,000) = 3.3 N/mm2
  √(σ2 + 3τ2) = 52.9 < 235 / (1.5×√3)
                    = 90.4 N/mm2
  52.9 / 90.4 = 0.58
      溶接長は受け材長さの58%以上
        ※ 溶接強度は隅肉の値を用いてる。

  受け材位置を下げ、隅肉溶接とする場合
  受け材下端でメタルタッチとする。
  P = M/j = 315,000 / 6 = 52,500 N/m
  τ1 = 52,500 /(1000×3 /√2 ) = 24.8 N/mm2
  τ0 = 13,000 / (1000×3 /√2) = 4.8 N/mm2
  24.8 + 4.8 =29.61 < 235 / (1.5×√3)
                = 90.4 N/mm2
  29.6 / 90.4 = 0.33 → 0.50
      溶接長は受け材長さの50%以上

デッキプレート幅方向のデッキプレート受け材の溶接は、基本的にデッキプレート単位幅(600mm)の1/2幅(300mm)の負担となるので、上記長手方向の3.0mを0.3mと換算すればよく、溶接長100mm@300程度で十分と考えます。
  


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