構造 Q−06:
焼抜き栓溶接で床の面内せん断力を梁に伝達させる構造計画の場合、フラッシング(幅調整板)は使用上どんな制約がありますか。
例えば、大梁の両側にフラッシングを使用しても良いのですか。
A: 大梁上では両側にフラッシングは使用出来ません。必ず片側フラッシングか、又はフラッシング無しとして下さい。これは打込み鋲の場合も同様です。但し、頭付きスタッドを用いる場合は、両側フラッシングでもかまいません。
又、フラッシングと梁は焼抜き栓溶接でピッチ600mm以下を標準として下さい。
解説:
1) 床の面内せん断力の伝達機構
焼抜き栓溶接で、床の面内せん断力を梁に伝達させる場合、力は コンクリート → 合成デッキ →焼抜き栓溶接 → C梁 と伝達されます。(図-1参照)これはコンクリートと合成デッキが1体の働きをするためで、合成デッキの強辺方向も弱辺方向も同じように力が伝達されます。
図−1 床の面内せん断力の伝達
2) 両側フラッシングの場合
フラッシングは合成デッキと違って、特別な合成機構が設けられていないので、コンクリートと1体の働きをしません。従って両側フラッシングの場合、コンクリートからフラッシングへ力が伝達出来ず、梁に力が伝わらないので、使用出来ないのです。(図‐2参照)
図−2 両側フラッシング
3) 片側フラッシングの場合
フラッシングは力を伝達出来ませんが、コンクリートが一体につながっているので、合成デッキの部分でまとめて力を伝達するので、片側フラッシングは使用出来ます。
但し、面内せん断力が大きい場合などは、焼抜き栓溶接のピッチを600→300mmにするなど配慮が必要です。
図―3 片側フラッシング
4) 大梁ユニット間が両側フラッシングの場合
大梁のユニット間が両側フラッシングになっていても、大梁個々が片側フラッシングであれば、上記3)のように力が伝達されますので、使用出来ます。
図−4 大梁ユニット間が両側フラッシング


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