構造 Q−02:
マンションのバルコニー部分でも、合成スラブと梁を焼抜き栓溶接で結合し、水平せん断力を伝達する必要がありますか。また、必要な場合、梁のフランジ厚さが6mm未満と薄く、焼抜き栓溶接ができない場合はどのようにすれば良いのでしょうか?
A: バルコニー部分にも地震時水平力が作用するので、合成スラブと梁は焼抜き栓溶接等で結合するのが構造的に望ましい。ただし、バルコニーの構造形式、大きさなどによって構造的な処理が異なりますので代表的なケースについて説明します。

):バルコニーと床スラブが一体、同一レベルの場合(図−1 参照)

この場合、デッキプレート山上部のコンクリートが、本体スラブとバルコニー部スラブが連続しているので、バルコニーに作用する水平力はコンクリートによって伝達され、本体スラブで負担するので、バルコニーの受け梁及び桁梁と合成スラブは水平力を伝達できる焼抜き栓溶接でなくても良い。
ただし、梁と合成スラブはアークスポット溶接またはすみ肉溶接等で接合する必要があります。
図−1

):バルコニーと床スラブに段差がある場合(図−2 参照)

この場合、バルコニーに働く水平力は、本体スラブにスムーズに伝達されないため、バルコニー自体で処理する必要があります。従って、合成スラブと梁は、焼抜き栓溶接で結合するか、それが出来ない場合は次項の例に示すような方法で水平力を処理してください。一般に、バルコニーに作用する水平力は小さいので、例えばデッキプレートは受け材(ブラケット)とのみ焼抜き栓溶接する仕様とし、桁梁はアークスポット溶接またはすみ肉溶接する方法もあります。

図−2



例イ) 梁ウェブに頭付きスタッドを用いる。


例ロ) 梁ウェブにジベル筋をすみ肉溶接する。


例ハ) 床ブレースを設ける。
以  上

▲ページ先頭へ戻る
ページを閉じる