荷重 Q−02:
合成スラブ無被覆耐火構造の許容積載荷重は等分布荷重で示されていますが、集中荷重で設計する場合どのように考えたら良いのでしょうか?
A: 連続支持合成スラブを集中荷重で使用する場合、集中荷重によって生ずる最大正曲げモーメント及び最大負曲げモーメントが、許容積載荷重(等分布荷重)による最大正、負曲げモーメント以下になるように設計します(等価曲げモーメント)。
   耐火試験で等分布荷重を載荷することは、実際には困難なので、2線または3線集中荷重形式で載荷しますが、この時の発生モーメントが等分布荷重で発生するとして算出したモーメントと同等になるように載荷します。これは、発生曲げモーメントが同じであれば破壊荷重は同じであるとの工学的判断に拠っています。
  また、単純支持合成スラブの場合は、最大正曲げモーメントについて、同様に等価曲げモーメント方法により検討します。

  なお、点集中荷重の場合は、合成スラブの有効幅(※)を考慮して設計することになります。大きな点集中荷重の生ずる部分は、スラブ上にH形鋼や厚板等で荷重を分散させる工夫をするか、またはパンチングシャーを検討する必要があります。
(例) 連続支持合成スラブ(1時間耐火構造)、溝広50タイプ、スパン3m以下、許容積載荷重4,400N/u以下の仕様を、スパン3m、スパン中央に集中荷重P(1m当たりの線荷重)を載荷する場合、Pは幾らまで許容されるか単位幅1mで検討します。スパン3mの場合の許容集中荷重を等価曲げモーメントで求め、それを集中荷重の場合にも適用します。


故に集中荷重P=5,930N(1m当たりの線荷重)まで積載可能となります。

【添付資料:集中荷重を受ける長方形スラブ】
以  上

添付資料:集中荷重を受ける長方形スラブ
有効スラブ幅を算定する資料として、日本建築学会“鉄筋コンクリート構造計算規準−許容応力度設計法−(1999)”9条長方形スラブの解説に記載されているドイツの規定1)を参考にして下さい。
3.集中荷重を受ける長方形スラブ
(1)集中荷重Pが作用する辺長比λ=(y/x)>2のスラブで、方向(短辺方向)のみに配筋される 場合には、ドイツ規定1)では荷重の直接載荷面1a2から床スラブ被覆のような荷重を分布させる層を介して集中荷重は図9.4のハッチ部分に分布するものとする。 曲げモーメントに対する有効スラブ幅bとしては
図9.4 長方形スラブの集中荷重の分布
のうち大きい値をとり、荷重分布は幅方向にP/bの部分的等分布荷重がa2+2Sの範囲に作用するものとする。せん断力に対しては、有効幅bとして
のうち大きい値をとる。集中荷重が支点近く作用するときはb=a1+5tとする。ただし、tはスラブの厚さとする。

1) DIN 1075(1969,S.841,道路橋の鉄筋コンクリート床スラブについての規準).


▲ページ先頭へ戻る
ページを閉じる