耐火 Q−09:
   デッキ合成スラブに電気配線路を埋設する場合、耐火認定上問題となりませんか。また参考となる技術資料等がありますか。
A: スラブ中に電気配線路が埋設された場合、火災により配線路内のケーブル等が発火して配線路を通じて延焼する可能性やスラブ中のケーブル燃焼による合成スラブ自体への熱影響を懸念されてのご指摘と考えます。
  デッキ合成スラブ無被覆耐火認定は標準断面にて耐火試験を実施して、所定の性能があるものとして大臣認定を受けたものです。スラブ中に電気配線路が埋設される等の特殊な事例まで網羅して確認されている訳ではありません。これは告示にある例示仕様(例えば、厚さ10cmのRCスラブは床2時間耐火性能を有する仕様)においても同様な議論と考えます。
  デッキ合成スラブに電気配線路を埋設する場合の参考資料として、合成スラブ工業会にて作成した「デッキ合成スラブに電気配線路を埋設する場合の指針」(1998年、以下、工業会指針という)があります。これは、埋設管によるスラブ厚の減少と配線の発火が区画貫通性能を阻害する要件になる恐れがあるので、実験により性能を確認するために、(財)日本建築センター区画貫通部工法等専門委員会(当時)の定める「ケーブル配線の防火区画貫通部の防火措置工法の耐火性能試験案」の試験方法に拠って加熱試験を実施し、設計に供する資料を作成したものです。工業会指針は、(独)建築研究所監修「デッキプレート床構造設計・施工規準-2004」(以下、デッキ規準という)付-6に掲載されております。
  指針では、デッキプレート下面から配線路までのコンクリートかぶり厚に応じた耐火被覆の有無が示されております。
  合成スラブの電気配線路をスラブ中に埋設した場合の耐火性能評価方法は、当会で把握している限り、ありません。工業会指針に法的拘束力はありませんが、技術資料として指針を参照して設計されることを推奨します。
図 デッキプレート山部に埋設する場合の例(工業会指針より)



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