耐火 Q−08:
   合成スラブを鉄骨造に使用するときは支持梁の芯々で,鉄筋コンクリート造に使用するときは梁の内側でスパンを採るのはどうしてですか。
A: 合成スラブの耐火認定の設計仕様(スパン,荷重等)は,実大試験体での載荷加熱・耐火性能試験結果に基づいて,国土交通大臣の認定を取得しています。S造,RC造の場合,それぞれ,以下に示す構造特性があり,そのためスパンの採り方が違っています。

1.鉄骨造(S造)の場合,スパンを梁芯々とする理由
 ・スラブとS梁焼抜き栓溶接や打込み鋲で接合した場合,S梁による合成スラブの端部拘束カは小さく,耐火性能はスパンを梁芯々で評価する必要がある。
 ・2スパン以上連続支持で使用されることが多いので,スパンを梁芯々とした方が,設計施工上,実用的で,性能的に安全側になる。
 ・以上を勘案の上,耐火性能梁芯々で評価し,国土交通大臣の認定を受けている。従って,S造の場合,スパンは鉄骨梁の芯々となる。
  (備考:耐火性能の評価の1つ、許容たわみ量はS許≦L200d(L:スパン,d:デッキ高さ+コンクリート厚さ)で評価する。)

2.鉄筋コンクリート造(RC造)の場合,スパンを梁内面とする理由
 ・RC梁と合成スラブのコンクリート1体となり,上端の溶接金網と下端の耐火補強筋がRC梁に定着されているので,RC梁による合成スラブの端部拘束が大きく,耐火性能にも優れている。従って、スパン梁内面としても充分評価出来る。
 ・RC造の場合,全て1スパンで使用されるので,S梁のように,実用的なスパンをとる必要がない。
 ・又,大梁がRC梁,小梁がS梁で,連続支持の場合,RC梁例は内面,S梁は梁芯でスパンをとる。

3.施工時(コンクリート打設時)の許容スパンについて
 ・この場合,デッキはS梁もRC梁型枠に乗かり,ほぼ同じ支持条件になるので,どちらも許容スパンは梁内面スパンとする。


・合成スラブの許容スパンL
( 注) :施工時の許容スパン)



  ・RC梁、鉄筋、溶接金網
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