耐火 Q−06:
   無被覆耐火構造で張出し(片持ち梁)の取扱いはどのようにすればよいのでしょうか?
A: 無被覆耐火合成スラブにおいて、支持縁を超えて強辺方向に張出すときは、張出し長さは最大50cm程度迄で、以下のの条件を満たす必要がある。
デッキ合成スラブが支持縁を超えてはね出す場合、はね出し部はリダンダンシーに乏しい構造であることを考え、コンクリートの引張応力度は、日本建築学会「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説(1999)」の8条の解説に記述してある曲げひび割れ時のコンクリート引張応力の下限値、0.38√Fc(N/mm2)に余裕度を3程度考えた値の0.12√Fc(N/mm2)で算定するのが適切である。この応力度は、コンクリートの設計基準強度が18〜24 N/mm2の使用範囲であれば、令第91条に規定されているコンクリートの長期荷重に対する引張許容応力度(Fc/30かつ(0.49+Fc/100))より小さい数値である。(デッキプレート床構造設計・施工親準-2004第T編5.3.3項)
積雪時および暴風時を想定した短期に生ずる力に対しては、日本建築学会の同規準に準拠し、長期荷重に対する引張応力度として推奨する数値(0.12√Fc(N/mm2))の1.5倍が適切である。
他の設計方法としては、鉄筋コンクリートスラブとして配筋する方法、あるいはデッキ構造スラブと考えて設計する方法などが考えられる。なお、壁などの集中荷重を支持するのは避けた方がよい。
張出し部の変形(ハネ上リ)によりスラブと外壁の間に隙間を生じない納まりとすること。これは火炎を通らせないためである。スラブと外壁の隙間には変形に対する追随性能がある耐火材、例えばロックウールや無機繊維発泡体をスキマなく詰め込む納まりとする。
 
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