即ち、h1が増加すれば、heは増加し、裏面温度は低下する。すなわち、増し打ち分のコンクリートは裏面温度に対し有利に作用する。
残りのたわみについては、火災時に急激に生じるスラブの温度勾配により、支持梁上に発生する負の曲げモーメントに対抗できるように配筋設計することが必要。そのためには(図−3)に示すように鉄筋比率、コンクリートの被り厚さを確保することで解決する。また、合成スラブ研究委員会の加熱時終局耐カの試験結果からも大臣認定で指定された無被覆耐火合成スラブは、設計荷重の2〜3倍の耐力を有することが判っており、鉄筋比率0.2%,被り厚さ3cmを維持すれば、たわみに対する十分な低抗力を有し安全といえる。
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