適用 Q−02:
デッキ合成スラブは、躯体構造がRC造やSRC造に適用できますか?適用する場合、どの規準、指針にもとづいて設計しますか?また、「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説」や「建築工事標準仕様書 JASS5 鉄筋コンクリート工事」などの規準・指針と整合していますか?
A: デッキ合成スラブは、躯体構造がRC造またはSRC造にも適用できます。このことは、平成14年4月に公布・施行された国土交通省告示第326号「構造耐力上主要な部分である床版又は屋根版にデッキプレート版を用いる場合における当該床版又は屋根版の構造方法に関する安全上必要な技術的規準を定める件」に規定されています。
 デッキ合成スラブを設計する際は、前述告示やこの告示の技術解説書である国土交通省国土技術政策総合研究所他「デッキプレート版技術基準解説及び設計・計算例」(以下、デッキ技術基準書と称す)、あるいは当該告示やJIS G 3352 デッキプレート-2003との整合性を図りつつ、かつ新たな知見や情報を取り入れ、改訂された日本鉄鋼連盟「デッキプレート床構造設計・施工規準-2004」(以下、デッキ規準書と称す)により設計・施工を行うことになります。前者は、建物の建築確認の拠りどころとなる技術的見解が示されており、後者は設計・施工マニュアルとして編集されています。
 デッキ規準書は、デッキプレートを使用した床スラブ構造の設計・施工を体系化づけており、基本的に「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説」(以下、RC計算規準書と称す)とは異なる体系で構築されています。ただし、「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説」や「建築工事標準仕様書 JASS5 鉄筋コンクリート工事」の内容を多数引用しています。
 なお、防耐火構造に関しては、告示326号には記載がありませんが、デッキ規準書では防耐火構造についても言及していますので非常に参考になると思います。
 デッキ合成スラブをRC造またはSRC造に適用する場合、合成スラブ工業会編集「デッキプレート合成スラブ構造床をRC造建物に適用する場合」(H10.4)には、留意点や経済性、実施例などが纏められています。
 設計時のポイントとして、デッキ合成スラブは一方向性スラブのため、床荷重の梁への伝達経路が一方向になり、等厚RC造スラブ床の床荷重形態である、通称亀の甲形式にはなりません。このため、床から梁への荷重伝達形式に注意する必要があります。
 梁への接合仕様のポイントは、以下のとおりです。
@ デッキプレートを梁に30mmのみ込ます。こののみ込み代は、デッキ合成スラブ側の要求事項で、梁躯体強度への影響については、構造設計者の判断に従うことになります。
A 端部補強筋D13を各溝に配し、150mm以上の定着をとります。なお、耐火構造で、耐火補強筋D13を配するときは、端部補強筋を兼ねます。
下図は、標準的な納まり例で、写真は、実際の施工例です。


写真1.1 配筋状況

写真1.2 柱周り納まり

写真1.3 梁型枠支保工



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