適用 Q−01:
無被覆耐火構造でSRC梁にデッキプレート受け材を取り付ける場合、どのように設計するのですか?
A: 無被覆耐火構造を適用する場合、デッキプレート受け材は2つの方法が考えられます(グリーンマニュアル「7.3.2 デッキプレート受け材使用の場合」)。ひとつは、デッキ受け材をブラケットで支持する方法、もうひとつはデッキ受け材をアンカーボルトで支持する方法があります。後者の場合は、アンカーボルトを梁躯体に定着させる必要があるため、PC梁等の場合は可能と考えられますが実施例はほとんどありません。SRC梁では前者のブラケット納まりが多いので、その場合について説明します。

T)受け梁をブラケットで支持する方法・・・・(図−1参照)
施工時(コンクリートの打設時)と完成時(合成スラブ)の検討が必要ですが、荷重条件は完成時の方が大きいことから完成時で設計します。
設計方法は、
1) 受梁はブラケット支持間隔をスパンとする連続梁として、応力及びたわみを検討します。
許容応力度はF/1.5(N/mm2)以下、許容たわみはスパン/360以下とします。
2) ブラケットは梁ウェブからの片持ち梁とし、曲げとせん断を検討します。受梁とブラケットはすみ肉溶接とし、せん断を検討します。
図−1

設計(計算)例
1.計算条件
床スラブ仕様: デッキプレート H = 75 mm、t = 1.2 mm
コンクリート S = 90 mm (山上)、普通コンクリート、Fc = 21N/mm2
溶接金網 φ6-100×100
耐火構造仕様 連続支持合成スラブ、2時間
デッキスパン 3.0 m
荷重条件  : 床スラブ自重 DL= 3,200 N/m2 対象荷重W= 8,200 N/m2
事務所用途荷重 LL= 5,000 N/m2
2.受梁の検討
受梁の仕様 : 受梁 [−100×50×5×7.5、SS400、Ix = 189 cm4、Zx = 37.8 cm3
計算仮定   : ・連続梁とする。     計算は両端固定で行う。
・横座屈はデッキで拘束されているものとする。
・応力は、ft= F/1.5 N/mm2 (SS400、F=235 N/mm2)
・たわみは、/360 以下
断面算定
デッキスパンの半分
・・・・・OK
・・・・・OK

3.ブラケットの検討
ブラケットはすみ肉溶接とする。
ブラケットの曲げ及びせん断強度の算定
曲げ強度
から必要断面係数は、
ブラケットの断面係数算出式
から必要なの長さは
― (1)
せん断強度から必要断面積は、
よって、―――(2)
(1)、(2)式から、とする。
以上から、受材は[-150×75×6.5×10(I=861cm4、Zx=115cm3とする。
溶接強度の算定
溶接部せん断強度は、から、の部分で検討する。
及びから、
・・・・・OK
同曲げ強度は、の部分で検討する。
溶接部断面係数
ただし、とし、から、
4.デッキ受け材の仕様
以  上


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